ウェディングについて知っておきたいこと

新婚早々での大失敗

今、思い出しても冷や汗が出ます。
友人の結婚式で、スピーチを頼まれていたのです。
きちんとしなくてはいけないと思いすぎ、アルコールも口にせずにジッとその時を待っていました。
今考えるとむしろ、少しアルコールを入れていた方が、リラックスできたのではないかと後悔しています。
スピーチを待つ時間が予想より長かったために、緊張の度合いが倍増してしまったのです。
顔はこわばり、体はカチカチ。
後から回りの友人に聞くと、マイクの前に歩いていく時から、動きが変だったといわれました。
それほどに緊張していますから、当然ながらスラスラと流暢にスピーチができるはずがありません。
マイクの前に立つや否や頭の中が真っ白になりました。
言うべきスピーチの台詞が何一つ出てこない。
こういう場所でのスピーチが初めてだったわけでもなく、短いスピーチくらい簡単だと思い、原稿やメモ書きも用意していませんでした。
なのに出だしの祝いの一言も出てこなくなり、黙って立ちすくむだけ。
そんな自分に来席者の視線が集中するのが分かると余計に緊張度が増加。
友人が言うには、そうして立ちすくんでいた時間は数秒程度だったと言われましたが、自分にとって、その数秒は数分間に感じられました。
そして、そんな姿を見かねた友人の一人が、「オーイ、早く帰って来ーい。」という軽口に会場が笑いに包まれた時、やっと我に返った自分は、とりあえずお祝いの言葉を述べ、今後の幸せの祈りを願う当たり障りのない言葉を言い、早々に席に逃げ帰ったのでした。
若い頃には、友人知人の結婚式で、酔いに任せて恥ずかしい真似もしたものですが、それとは比較にならないほど、今になっても恥ずかしさのあまり自己嫌悪になってしまうのです。
この件は自分のトラウマになってしまったようで、以来、友人のスピーチは引き受けないことにしています。

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